今年も子供会の皆様と種まきをしました

今年も恒例となりました地元子供会の皆様とトウモロコシの栽培体験を行いました。

4月にはいってから雨や荒れた天気も多く、開催できるか微妙でしたが、当日は天気にも恵まれ種まきを行うことができました。悪天候続きで、私たちもなかなか種まきができていなかったので、本来私たちが作業で行う部分まで皆様に撒いていただき、助かりました。

今年もトウモロコシの品種は「サニーショコラ」です。甘くて美味しいから今年も楽しみにしています!と嬉しい言葉をいただきました。今年で4年目。このように地域の皆様と農業を通じて交流することができ嬉しく思います。

美味しいトウモロコシになるように今年も頑張ります!温かく成長を見守っていてね!

梨の花粉

当園では輸入花粉を利用しておりました。しかし、輸入花粉により火傷病の発生が確認されたということで輸入は停止となりました。火傷病とは焼けたように枝葉が枯れてしまう病気です。

当園では火傷病は発生しませんでしたが、今年度より急遽、花粉を自分たちで精製するという状況になりました。

これにより、昨年実施しました栽培体験会を開催できず、楽しみにされていた皆様には大変申し訳なく感じております。

それでもこの状況を打破しないことには、栽培体験会のみならず、皆様に直売会を通じて梨をお届けすることができなくなってしまうのでスタッフで力を合わせて準備を進めてまいりました。

まずは機械の導入を間に合わせることができました。

花粉精製には3点の機械が必要となります。葯採取機、開葯機、花粉生成器です。もちろん3点無くても作ることができますが、3点セットとよく言われているそうです。全国一斉の問題となったため、機械購入が相次ぎ、生産が間に合わないと聞いていましたが、なんとか花の季節に間に合いました。

開葯機

作業として、まずは花を摘みます。花といっても、花が開く直前の膨らんだ蕾です。開いてしまうと中の葯(やく)がひらき花粉が出てしまいます。葯というと言葉が難しいですが、いわゆる雄しべですね。いい果実も収穫する必要があるので、場所を選びながら花を摘んでいきます。

そこから機械にかけ、葯だけを取り出します。そして先ほどの開葯機で温めて、葯を開くことで花粉を出します。さらにごみを取り除く精選機にかけると花粉を取り出せます。

梨には遺伝子を考慮する必要があります。結びつきやすい品種、同系列のため合わない品種があります。それらを考慮しながら、どの花粉を生成するかがポイントになります。

今年は2月は暖かく、3月は比較的寒いという気候条件により各品種の花が時期的に揃ったというのは助かりました。

毎日、花を摘み、花粉を生成し、翌日受粉作業を行うという作業手順を行っています。

今まではこの時期の作業負荷は少なかったのですが、一気にボリュームが増えました。それでも「輸入に依存しない農業」に取り組んでいることを感じられ、やりがいも感じております。

まだまだ試行錯誤の中であり、この私たちの花粉で果実が着果することを確認するまでは不安はぬぐい切れませんが、毎日自分たちを信じて行っております。皆様においしい梨が届けることができるよう、頑張ります!

都知事表敬訪問

2月20日、小池百合子都知事のもとを表敬訪問致しました。

東京都の事業を活用し、積極的かつ先進的に新しい取り組みを行っている若手農家の代表として今回のお話を頂きました。

高橋果樹園も先代の植木業から転換して果樹栽培を始めました。都の事業を利用できたおかげで様々な取組への挑戦ができました。

シャインマスカットなどのブドウや、根圏制御栽培の梨は大人気の品目です。これらの栽培も東京都の事業を利用することで取組むことのできた品目です。

私が研修していたころ(2007年頃)からシャインマスカットの品種は存在し、試食していましたが、立川市には私が取り組むまでシャインマスカットがなかったのでぜひ栽培したいと思い取り組み始めました。梨も市内果樹農家が少なく、梨が少なかったことや、稲城梨の苗が手に入る状況を見て、ぜひ稲城梨を栽培したい思いもあり取り組みを始めました。また、本年の開催は見送りましたが、栽培体験も根圏制御栽培ならできるのではないかという思いもありました。

そして販売促進の面でも東京都の事業を活用しております。果樹園のロゴや本ホームページもブランド化を支援する事業になります。

私たちが作った農産物をお客様に一目でわかってもらえるようになるよう、各品目で使えるロゴをデザイナーに作成していただきました。シンプルな色合いだけれども、様々な品目を作っていることや果樹の楽しさが表現されていて、私自身とても気にいっております。「ブランドとは約束」と紙面で読んだことがあります。私たちの果物は美味しいと思っていただけるよう努めてまります。

このように私たちが安心して果物を生産し皆様にご提供できるのも、支援してくださる東京都や立川市をはじめとする行政の皆さん、JAの皆さんのお力添えがあってこそと感じており、感謝しております。

まだまだ夢の途中。これからも新しいアイデアを活かし、仲間と研鑽し、更なる挑戦を続けていきたいと思います。

一緒に表敬訪問しました都内初のオリーブオイルの取り組みを行った須藤金一さん(須藤園) と堆肥事業を活用し、循環型農業の実現を行った酒井雅博さん(さかい農園) ともお話することができ、お二方とも新鮮で斬新な取組をされており、いい刺激を受けることができました。東京の農業がより一層魅力あふれる産業となるよう切磋琢磨していけたらと思います。

ご協力頂きました関係者の皆様には厚く御礼申し上げます。

またこの表敬訪問は日本農業新聞にも掲載されました。

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