2023年

本年も大変お世話になりました。

今年も様々な方々に支えられ一年間を駆け抜けてきたなと感じております。年初にスタッフで目標をたて、その達成に向けて一生懸命に取り組んだことが今年の率直な感想です。

振り返れば異常気象な一年でした。春先から暖かく、桃や梨、キウイなど過去経験したことのない速さで開花をしました。そこから気温が下がることなく、夏は酷暑となりました。

照りつける日差しで果実は日焼けを起こし、梨、リンゴなどは予定の5~6割程度になってしまったかと思います新高梨については全国的に収穫できない年でした。35℃を超える環境での作業は、危険な環境で、苦しい作業となりました。今日の大晦日でも15℃近い気温で、温暖化という言葉の現実味と今後の不安を感じます。

取り巻く環境の変化の中で私たち果樹農家ができる「SDGs」とはなにか。この答を少しずつ導き出していくことが2024年の課題になると感じております。来年は、お客様の皆様方と協力しながらできる限りのことを考え行動に移していきたいです。ぜひその際は皆様方のご協力を御願い致します。

そして今年は新しいステージを充実させる一年でもありました。縁あって新しく取り組み始めた畑に苗を植え、棚を作りました。収穫まであと1、2年を要しますが、大きな前進をしました。これもスタッフで協力しながら、時間を組み立ててここまで進めたと思います。キウイフルーツやスモモなど楽しみな品目を増やしました。頼りになる仲間に感謝しながら、この夢の実現に邁進していきたいます。

栽培体験会もうれしい初めての取り組みとなりました。念願だった栽培体験会を実現できたことは本当にうれしかったです。天候の影響で、なかなか予定の組み立てに苦労しましたが、反省を活かしながらもっともっとより満足していただけるものにしていきたいと思います。

心配な点としては梨の花粉の輸入停止です。火傷病の発生から、農水省のよって海外からの花粉の輸入が停止となりました。そのため来年度は花粉を入手することはできません。ニュースが流れた当初は不安を覚えましたが、先ほどのSDGsの観点からも、輸入依存からの解放で前向きに考えることにしました。「自分たちに必要なものは自分たちで作る」。もちろん限界はあり、頼るところも必要ですが、できる限りの取り組みをしていきたいと思います。

お取引様の皆様方にも多大なご協力をいただきました。特に日焼け等で利用が難しい果実を少しでも廃棄しないよう、様々な形で利用していただきました。もちろん良質な果実をつくることが私たちの使命ではありますが、常識にとらわれず良い知恵をお借りしながら、取り組んでいけるよう精進します。

私事ですが、10月に第3子が産まれ、子育てと農作業に振り回され毎日が慌ただしく過ぎていきます。なかなか果樹園日誌を更新できず、皆様方に寂しい思いをさせてしまい申し訳ありません。

本年の感謝を申し上げるとともに、2024年も皆様方にとって明るくより良い一年となりますようご祈念いたします。

よい新年をお迎えください

梨の栽培体験会~収穫~より

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