ふるさと納税

昨年11月より、立川市のふるさと納税の返礼品として登録をさせて頂きました。

季節柄もあり、高橋果樹園では東京オリジナルキウイである「東京ゴールド」を出品させていただきました。

大変ご好評いただき、1月は毎日のようにお申し込みがあったとの連絡を頂きました。厚く御礼を申し上げます。

地元立川で農業に取り組む中で、このような形で恩返しできることを嬉しく感じるとともに、東京の味が北海道から沖縄まで全国の皆様にお届けできたことは非常に光栄です。

特にこの東京ゴールドは、私が東京都農林総合研究センターの研修生時代に、研究員や職員の皆様と共に品種登録をしました。微力ながら携わらせていただいた程度ですが、思い出深い品目、品種なのです。あの時に「これが東京を代表する果物になるんだ!」と熱く職員の皆様と話をしていたのを懐かしく感じつつ、あれから十数年かかりましたが実現できたと思うと感無量です。

好評につき少し延長しまして、ふるさとチョイスにて2月14日までお申し込みが可能になります。

ミシュラン

当園の果物を納品させていただいている千代田区のレストラン「Noeud.Tokyo」のお話です。

きっかけは2年ほど前に中塚シェフよりご連絡いただき、果樹園をご案内したことがきっかけでした。当園のこだわりや栽培方法などを熱心に聞いていかれました。「東京でこんなにも魅力的な果物があるとは思わなかった!」と仰られていたのを今でも覚えております。

Noeud.Tokyoはコンセプトに「食を通して感じられるSDGs」を掲げられており、生産者の思いを受け止めながらシェフ自らが食材を吟味され、素材の魅力を活かした料理を提供されております。

そのNoeud.Tokyoが昨年に引き続き今年もミシュランの星を獲得されました。心から御祝と敬意を申し上げます。私たち生産者の思いをこめた食材、果物をシェフの技術によって素晴らしい料理へとしていただき、それらが世界から賞賛され、本当に自分事のように嬉しいです。本当におめでとうございます。

年末、中塚シェフからお声がけいただき伺う機会を頂戴しました。ぜひ行きたかったのですが、私自身はまだ子供が小さくなかなか夜に都心まで行ける状況にないので泣く泣く断念、、。ただこのような機会はめったにあることではないので当園のスタッフに代わりに向かってもらいました。

スタッフ曰く、「洗練された味と綺麗な盛り付けに感動した。落ち着いた雰囲気ですごい居心地がよかった」そうです。写真からでも居心地の良さが伝わってきますね。盛り付けの美しさもさることながら、どのような味わいなのかぜひ食べてみたい思いが強くなりますね。

ちなみに最後の写真のものが当園の柿を利用したデザートになります。

私たちも誇らしく感じます。今年もこだわりと思いをいっぱい詰め込んだ果物を作ろう、と感じた昨年末の一コマでした。

梨の剪定講習会

1月12日、髙橋果樹園の根圏制御栽培ナシを用いて剪定講習会が行われました。

講師は東京都農林総合研究センターの果樹チーム研究員の杉田さん。また、近隣で根圏制御栽培ナシを導入している農家さん数名も加わり、根圏制御栽培の基本的な内容から、各々の圃場の様子や生育の悩みなど熱い議論がなされました。

根圏制御栽培とは、防根シートを用いて樹を地面から切り離し盛り土の中だけで栽培する手法です。根が空気に触れることのより、肥料成分を吸収する細根の発育を促し効率的に栽培します。また水は点滴で行われるため水分量が制限されるため、果実は小さくなりますが甘みを強く感じる味わいへと仕上がります。地面に植えるよりもコンパクトに栽培されるため、剪定も根圏制御に合うものを取り入れる必要があります。

今回の講演会で特に議論になったことは「樹勢管理」です。コンパクトな樹形なうえ、Y字仕立てを導入しているため、養分が均等に回るように工夫しなければなりません。太い立派な枝というのは、逆にバランスを崩すため切る必要があります。

果樹栽培の最大のテーマは「毎年、高品質な果実を同じ量収穫できること」になります。昨年のナシの果実は非常に好評いただき手ごたえは感じておりますが、今年も来年も同じ品質を維持するためには今年の剪定が非常に重要であると認識しております。今回の剪定講習会は基本的なことの再確認から、1年を通じた管理の細やかなところまで学べ非常に有意義なものとなりました。杉田さんをはじめ、農林総合研究センターの皆様、農業改良普及センターの皆様、同志の皆様には感謝申し上げます。

そして早速実践。

技術① クサビ 今回初めて知りました。考え方としても反対にクサビを入れるものと思っていました。こうすることで太い枝に流れる養分を半分にすることができるうえ、クサビの下の部分(基部に近いところ)に養分が留まり、新しい枝の発生を促してくれます。

技術② ワリ 本当は上側に割りたかったのですが…。この枝は失敗しました。それでも大勢に影響はないので大丈夫です。これも流れる養分を半減させます。キウイでもスモモでナシでも愛用している技です。負荷をかける、ストレスを与えると樹は焦るので、果実をしっかりと育てようとしてくれます。ただナシの場合、ものすごい回復力でこの傷はなかったかのように塞がってしまいます。植物の力のすごさを感じます。

技術③ 芽の整理 今年のテーマです。昨年は初めてだったこともあり、芽を大事にし過ぎていました。その為、着果量も多く、摘果の量が多くなってしまいました。その反省を活かし、勇気を出して目を減らしていこうと思います。早い段階から減らすことで、着果が少なくなるのでより高品質な果実になります。自分たちの作業負担も減ります。まだまだ改善点が見つかることはありがたく、非常に楽しみになります。

様々な技を駆使して1枝1枝、寒空の中の剪定。周りから見るとどう思われるかわかりませんが、、作業している私たちは楽しいです。今年の出来もお楽しみに!

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