2021年

本年も皆様方のおかげで充実した一年を過ごすことができました。ありがとうございます。

特に2021年は、天候にも恵まれ、多くの品目で非常によくできたと実感しております。なかでも桃と柿は素晴らしかったと思います。桃は追肥の研究をして、アミノ酸などのたんぱく質を栽培期間中によく散布しました。その甲斐あって、非常に桃の香りが豊かでジューシーな味わいに仕上げることができました。柿では従来の摘蕾のほかに、摘果作業を加えました。実際のところ、果実の数は減りますが、その分1果あたりの重さは増し、非常に迫力のある柿を作ることができました。なかでも太秋はほとんどの果実が自信作といえるくらい大玉に仕上がり、味も濃厚な甘さを出すことができました。収穫後期の太秋は甘過ぎて心配になるくらいでした(笑)

また、7月に行うことのできた収穫体験会には多くの方がお見えになり、感無量でした。至らぬことも多々ありましたが、ちょうど旬の桃やトウモロコシを収穫していただくことができて本当に良かったです。今回の体験会の経験を活かし、様々な果樹の品目で行える方法や、より参加される皆様が快適に行えるよう改善していきたいと思います。2022年はコロナが落ち着いて、皆様に多くの体験会をご提供できるよう努めてまいります。

オンライン販売においても皆様にご好評いただくことができ、嬉しく思います。特に大切な方へ贈るギフトとしてご利用していただけることは、その農産物を作る生産者として本当に嬉しいです。まだまだラインナップが少ない点や、宣伝不足による様々な品目をご紹介しきれていないなど改善点も多くあります。2022年はより皆様にご利用いただけるよう工夫を凝らしていきたいと思います。

振り返れば様々なことに挑戦もした一年だったなと感じます。成功したこともあれば改善すべき点もあります。また来年も振り返ったときに、充実していたと思えるような1年となるよう精進してまいりたいと思います。私事ですが秋には2人目の子供も産まれました。次の世代が農業を魅力的に感じるような誇りある仕事をさらにしてまいりたいと思います。

1年間応援してくださった皆様方には厚く御礼申し上げます。また、暑い中寒い中ともに支えてくれたスタッフにも感謝申し上げます。皆様にとって2022年もよりよい1年となりますように。

落ち葉掃きと元肥

今年は12月が比較的暖かい日が多かった中で、ここへきての急激な寒さで一気に果樹も落葉しました。その落ち葉掃き作業に追われています

ブドウも紅葉すると綺麗です。見た目には楽しめますが、なかなか葉っぱが落ちませんでした。

落葉には来年の病気のもととなる菌が残ってしまうため、落ち葉を一か所に集めます。減農薬のための病気予防です。そのまま一年置いておくとふかふかな堆肥になります。

綺麗になった畑には来年度分の肥料を入れます。この時期はじんわり効かせたいので有機質肥料をいれます。そのなかでこの2つの肥料は愛用しております。

エコ574というぼかし肥料です。ぼかし肥料とは有機肥料に発効や微生物の分解をさせた肥料のことを言います。元肥に必要なリン酸分も高く、愛用しています。

ヤシガラの炭をベースとした土壌改良剤です。肥料業者が「おすすめなのでぜひ試してほしい」といわれたのがきっかけで使い始めました。使用後の果実の味や肥大が格段とよくなりました。それ以降毎年使用しています。

これらの肥料はほんの一部です。堆肥や鶏糞を含め8~10種類の肥料をブレンドしています。偏りを出さないように気をつけながら、肥料撒きにもこだわっています。その年の果実の成り具合や生育を見ながらの計算になりますので、最後は感覚の部分もありますが、来年の味が少しでもよくなればいいなと思います。

今年度の柿の終了・剪定開始

本日(12月4日)の直売会をもって、本年度の柿が終了となりました。最後は落葉して果実がむき出しとなってしまい、傷やら虫刺されのB品しかお出しできなかったのは残念です。それでも太秋をはじめ、太雅・麗玉などの新品種や、栽培管理など手ごたえを感じた年となりました。多くのお客様から嬉しいお言葉をいただき、ありがたいです。

冬の足音が近づくにつれて、葉も落ち、剪定の季節となってきました。例年通り梅からスタートしました。

昨年植えた梅ですが、1年で樹もしっかりとしてきました。2022年はごく少量の収穫ができそうですが、2023年が多くの収穫が見込めそうです。すぐに収穫といかないのは、もどかしいですが、剪定を通して見える少し先の世界に希望や夢がありますね。

品種も人気の「南高梅」どのように仕上がるか楽しみです。あまり事例の無い梅の栽培方法の「垣根仕立て」です。過去に父が植えた梅を管理したことがありますが、梅の枝は意外とトゲのように鋭く、きれいな果実に仕上がらなかった経験があったので、このような手法をとりました。

この栽培方法が梅栽培を変えるのでは!?という希望を感じるのも楽しみです。新しく入ったスタッフと共に剪定を行いましたが、特に悩んでいそうな様子も無かったように感じます。これからの果樹栽培においては剪定の簡素化が至上命題なので、積極的に取り組んでいきたいと思います。

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