梨の補植

3月に入り、一気に暖かくなりましたね。梅も嬉しそうに咲き始めました。まだ樹が小さいので花を楽しむには迫力不足ですが、かわいいです。


梨の補植を行いました。2年前に植えたのですが、温度管理など難しい点もあり1割の20本程度が枯死してしまいました。

植え替えは初めてでしたし、根圏栽培は植え替えが容易というイメージがあったのですが、これまた意外と大変でした。枯死したとはいえ台木は生きているものもあり、水を吸った土とともに撤去が大変でした。

それでも慣れてくると段取りよく進みました。植え替えの様子です。専用の培土を利用しており、それをしっかりと水を吸わせながら苗を植えました。

苗の様子です。根っこは2種類あり、地中を養分のあるところを求めてどんどん掘り進めていくフロンティア的な根っこと、養分を吸う細根です。太い根っこは折ることにより、細根のでを促すのがポイントです。

一通りの作業が終わると綺麗な形に出来上がります。2年の差があるとはいえ、うまく活着してくれると嬉しいです。今回の補植で新品種の「甘太」を導入しました。楽しみですね!

剪定作業

大寒を過ぎ、今年はかなり寒い日が続きますね。北風吹き荒れる寒さに負けず、剪定作業に勤しんでおります。

ブドウ 剪定前

ブドウ 剪定後

短梢剪定という方法になります。1つの枝で残すのはわずか1~2芽です。春先の寒さなどで枯れこむ心配もありますが、それでも思い切って切ることが、美味しい充実したブドウに繋がります。本当に一芽入魂です。

キウイフルーツ(レインボーレッド) 剪定後

こちらはキウイのレインボーレッドになります。剪定前を撮影し忘れてしまったのが残念です。昨年のレインボーレッドでの販売では皆様にご不便ご迷惑をお掛けしましたので、今年はリベンジに燃えています。問題点をあぶりだして、少しでもいい果実に繋がるよう剪定しました。特に今年のこだわりは葉枚数。キウイは枝が四方八方に伸びるので、一見葉枚数は確保されているように見えましたが、実は少なかったのでは?と考えています。より充実した光合成が行えるよう管理が行き届けるような剪定を心掛けました。

ナシ 剪定途中の1コマ

この写真は皆さんにはどう見えますか?こんなにバックリと折れてしまって大丈夫か心配になりますよね。でも、これは半分まで鋸を入れてわざと折り曲げているのです。水と養分の通り道である維管束は半分活かしてあります。実はこの枝は徒長枝いって強すぎて樹を形づけるのに向かない枝です。それを有効利用するために負荷をかけて結実用として使います。ちなみにこのようなケースで剪定した後1年後にはこうなります。

一概に同じとはいえませんが、このくらいカルスを形成して回復します。植物の力はすごいですね。

一つ一つに知識、技術を駆使して剪定しています。すべては美味しい果実のために。まだまだ半分も終わっていません。寒さに負けず励みます。

落ち葉掃きと元肥

今年は12月が比較的暖かい日が多かった中で、ここへきての急激な寒さで一気に果樹も落葉しました。その落ち葉掃き作業に追われています

ブドウも紅葉すると綺麗です。見た目には楽しめますが、なかなか葉っぱが落ちませんでした。

落葉には来年の病気のもととなる菌が残ってしまうため、落ち葉を一か所に集めます。減農薬のための病気予防です。そのまま一年置いておくとふかふかな堆肥になります。

綺麗になった畑には来年度分の肥料を入れます。この時期はじんわり効かせたいので有機質肥料をいれます。そのなかでこの2つの肥料は愛用しております。

エコ574というぼかし肥料です。ぼかし肥料とは有機肥料に発効や微生物の分解をさせた肥料のことを言います。元肥に必要なリン酸分も高く、愛用しています。

ヤシガラの炭をベースとした土壌改良剤です。肥料業者が「おすすめなのでぜひ試してほしい」といわれたのがきっかけで使い始めました。使用後の果実の味や肥大が格段とよくなりました。それ以降毎年使用しています。

これらの肥料はほんの一部です。堆肥や鶏糞を含め8~10種類の肥料をブレンドしています。偏りを出さないように気をつけながら、肥料撒きにもこだわっています。その年の果実の成り具合や生育を見ながらの計算になりますので、最後は感覚の部分もありますが、来年の味が少しでもよくなればいいなと思います。

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