果物の生育状況

いつも果樹園日誌をご覧いただきありがとうございます。

5月も中旬を迎え、果物も花から幼果になり、順調に生育しています。

一方で、今年の気候は非常に難しいと感じています。とにかく風が強い日が多いです。もともと5月は強風の日が多いのですが、今年は特にそのような日が多く、また特に強い日が多いと感じています。かなり貴重な新芽が折られてしまいました。

また、よく雨が降ってくれて嬉しい反面、高温日も多く、病害虫の発生が非常に多くなっています。早期からカメムシ注意報が発表されたり、農業新聞でも病気の蔓延に注意が促されています。より警戒心を高めながら、無事に皆様に果物を届けることができるよう、収穫まで頑張ります。

ブドウは開花期を迎え種抜き処理のピークを迎えています。ジベレリンという植物ホルモンにつけることで無核化(種抜き)します。

梨は一次摘果が終わり、これから仕上げ摘果と袋掛け作業に入っていきます

桃も一次摘果が終わり、これから袋掛けに入ります。

作業も順調に進んでおり、手ごたえを感じています。もうそろそろブルーベリーの収穫が始まっていきます。

皆様にご提供できることを楽しみに、日々作業に励みます。

今年も子供会の皆様と種まきをしました

今年も恒例となりました地元子供会の皆様とトウモロコシの栽培体験を行いました。

4月にはいってから雨や荒れた天気も多く、開催できるか微妙でしたが、当日は天気にも恵まれ種まきを行うことができました。悪天候続きで、私たちもなかなか種まきができていなかったので、本来私たちが作業で行う部分まで皆様に撒いていただき、助かりました。

今年もトウモロコシの品種は「サニーショコラ」です。甘くて美味しいから今年も楽しみにしています!と嬉しい言葉をいただきました。今年で4年目。このように地域の皆様と農業を通じて交流することができ嬉しく思います。

美味しいトウモロコシになるように今年も頑張ります!温かく成長を見守っていてね!

梨の花粉

当園では輸入花粉を利用しておりました。しかし、輸入花粉により火傷病の発生が確認されたということで輸入は停止となりました。火傷病とは焼けたように枝葉が枯れてしまう病気です。

当園では火傷病は発生しませんでしたが、今年度より急遽、花粉を自分たちで精製するという状況になりました。

これにより、昨年実施しました栽培体験会を開催できず、楽しみにされていた皆様には大変申し訳なく感じております。

それでもこの状況を打破しないことには、栽培体験会のみならず、皆様に直売会を通じて梨をお届けすることができなくなってしまうのでスタッフで力を合わせて準備を進めてまいりました。

まずは機械の導入を間に合わせることができました。

花粉精製には3点の機械が必要となります。葯採取機、開葯機、花粉生成器です。もちろん3点無くても作ることができますが、3点セットとよく言われているそうです。全国一斉の問題となったため、機械購入が相次ぎ、生産が間に合わないと聞いていましたが、なんとか花の季節に間に合いました。

開葯機

作業として、まずは花を摘みます。花といっても、花が開く直前の膨らんだ蕾です。開いてしまうと中の葯(やく)がひらき花粉が出てしまいます。葯というと言葉が難しいですが、いわゆる雄しべですね。いい果実も収穫する必要があるので、場所を選びながら花を摘んでいきます。

そこから機械にかけ、葯だけを取り出します。そして先ほどの開葯機で温めて、葯を開くことで花粉を出します。さらにごみを取り除く精選機にかけると花粉を取り出せます。

梨には遺伝子を考慮する必要があります。結びつきやすい品種、同系列のため合わない品種があります。それらを考慮しながら、どの花粉を生成するかがポイントになります。

今年は2月は暖かく、3月は比較的寒いという気候条件により各品種の花が時期的に揃ったというのは助かりました。

毎日、花を摘み、花粉を生成し、翌日受粉作業を行うという作業手順を行っています。

今まではこの時期の作業負荷は少なかったのですが、一気にボリュームが増えました。それでも「輸入に依存しない農業」に取り組んでいることを感じられ、やりがいも感じております。

まだまだ試行錯誤の中であり、この私たちの花粉で果実が着果することを確認するまでは不安はぬぐい切れませんが、毎日自分たちを信じて行っております。皆様においしい梨が届けることができるよう、頑張ります!

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